猟犬

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猟犬とは

本格的に狩猟を行おうとすると、猟犬が必要になってきます。古くから「一犬・二足・三鉄砲」と言われているように、猟犬は猟の重要な役割を占め、猟犬の優劣によって狩猟の醍醐味や猟果が大きく左右されます。

鳥猟、獣猟のいずれの狩猟においても、優れた猟犬を良きパートナーとすることにより、人・犬が一体となって狩猟を楽しむことができます。猟犬を使役することによって獲物(ゲーム)を確実に視認し、矢先の安全を確認した上で発砲することは、安全狩猟につながるものです。特に、草むらからのキジの追出しやカモ類などの水鳥猟における水面からの獲物の回収には、猟犬の使役は欠かせないものです。

犬の起源を辿れば、特定の犬種を除いて犬はすべて猟犬であるといっても過言ではありません。現在の狩猟者が定義する猟犬とは、狩猟(実猟)に使われたり、フィールド・トライアル(猟野競技会)に出場している犬種を指していて、大きく鳥猟犬と獣猟犬に区分されます。

また、同じ鳥猟犬でも、ヤマドリなどを対象とする山岳猟やキジ、コジュケイなどの平場猟、カモ類などの水鳥猟などの目的によって犬種が異なり、ポインターやセターなど獲物を嗅覚によって探索・追出しするのは「ポインティング・ドッグ」、泳ぎが得意で、撃ち落とした水鳥の回収を行うのは「レトリバー」と呼ばれています。

猟犬一覧

猟犬にはいろいろな種類があり、対象とする獲物によって使い分けられます。これは、人為的に長い歳月をかけて、目的とする獲物に合うように改良した結果です。例えば、今はペットとして人気のダックスフントは、ヨーロッパにおいてアナウサギの追い出しを目的として、あのような短い脚の種に改良されたものです。

これらの犬種を安易に他の犬種と交雑することは、その犬種本来の猟能を損なうばかりではなく、時として悪癖(人間への攻撃性など)を現出させるおそれがあり、好ましいことではありません。このため、特に猟犬では血統書が重視されています。

猟に使われている主な犬種(純血種)

区分 対象ゲーム 主な犬種
鳥猟犬 キジ、ヤマドリ、コジュケイ、カモ類等 英ポインター、英セター、ブリタニー・スパニエル、ドイツ・ポインター、アイリッシュ・セター、イングリッシュ・コッカー・スパニエル、ラブラドル・レトリバー、ゴールデン・レトリバー
獣猟犬 ノウサギ、ユキウサギ ビーグル
イノシシ、ニホンジカ等 中型日本犬、ハウンド
猟犬のグループ

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